妖の姫と恋をして 1







-Side Rei-




やっぱり告白は断られちゃったけど


愛蘭は告白してくれたことが


嬉しいと言ってくれた。




それと愛蘭は僕のことを

友達として好きだと言ってくれた。



それだけで嬉しかった。

それだけで十分だった。






「僕、愛蘭のこと好きになって

良かったよ‼︎

こちらこそ友達になって下さい」





僕はそう言って手を差し出した。



これでいい…これで、いいんだ。






愛蘭
「はい」





愛蘭はそう言って笑顔で

僕の手を握った。




その瞬間僕は我慢ができず


愛蘭を抱きしめた。