妖の姫と恋をして 1







ガチャッ…バタン




私たちは屋上のドアを開けて外へでた


もう五月で

外は思ったよりも暖かかった。


けどやっぱり春が終わったばかりで

風は冷たかった







愛蘭
「風が冷たいね」






「そうだね」





零はそう言って

私に自分が着ていたブレザーを

かけてくれた