「久美・・・   俺 睨まれてるんだけど・・」




ん?



目の前に座る男を見たら
確かに 敵意をむき出しにしてる



なぜ?
って言うか 存在を忘れていた




「昴?」



声掛けたけど 冷たい視線のままだった



「電話 これで本当に合ってる?」



怪しい・・
自分の携帯を出して 鳴らす



「そこまで 疑うのかよー。」



肩を落とした勉の携帯が鳴った
よし 合格




「もう逃げないようにね?私からも言っとくけど・・」




「わかったよ。」




勉は立ち玄関に歩いて行った
それを追う私




昴には聞こえない小声で
”喧嘩中?絶対に俺の事 誤解してるよ”




それを 嬉しそうに言う勉
姉の不幸を喜ぶ 弟って・・




「ばか!」