「そういえば、時間やばくない?」 「えっ?」 自分の左腕にある時計をみれば、針は"8:25"を指している。 (ヤバイ!確か入学式は8:40からだ!) 「あ、あの!本当にありがとうございました!」 「いいえ〜!早くいきな!」 レイは、高尾 優也に頭を下げると教室に走って行く。 (遅刻したらやばい!) レイは、勢いよく教室のドアを開けた。 クラスメイトの視線は勢いよくレイに注がれる。 (しまった!勢い余って!)