目覚ましがなっている。


あぁ、起きないと。そうボヤきながらも起きる。


(あれ、ここ…)


「そうだ。今はここに住んでるのか。」


無駄に豪勢な自分の寝室を見渡す。


「全く遅いですよ。どうしたんですか?」


無遠慮に寝室の扉が開く。


「………ハル。」


「ほら、起きてください。学校、行くんでしょう?」


(本当に、無遠慮な態度だな……)


「わかった、起きるよ。」