夏色の約束。~きみと生きた日々~



「………にそれ…。意味が分かんないんだけど……」

「……ごめん」

「なんで……!ねぇ、なんで……?」

「……ごめん」


ただ悲しそうに瞳をさまよわせて、“ごめん”を繰り返すあおちゃん。


このときのなつは、とてもじゃないけど平常心を保つなんてことは無理だった。


ずっと好きだった人に告白を断られて、なつの心はズタズタに引き裂かれていた。


ねぇ、あおちゃん、どうしてなの……?


「今まで優しくしてくれてたのは、なんで……?」

「………」

「なつの気持ち知ってて、わざとからかってたの……?」

「……っ、違う!」


あおちゃんはそんなことをする人じゃない。


人の気持ちを試すような真似をして、隠れてそれを笑う人なんかじゃない。


分かってる。


分かってるのに、信じられないんだ。