「あの日。……今から5年前のあの日。なつとあおちゃんを海へ行かせたことを、悔やんでますか……?」 ずっと、聞きたくて聞きたくて仕方なかったこと。 あおちゃんのお母さんは目を大きく見開いたあと、分かりやすく瞳を揺らした。 「なつは、あおちゃんが亡くなってからたくさん泣きました。今まで色とりどりに見えていた周りのモノや景色が、あおちゃんがいなくなった途端、モノクロにしか見えなくなったんです」 君がいなくなったあと、なつは何度も何度も涙を流した。 声が枯れるくらい、わめき続けた。