大好きな君に、会いたいんだ。 「……歩ける?」 そのとき、どこからかそんな声が聞こえてきた。 なつのお母さんの声じゃない。 そしてなつのお父さんの声でもない。 じゃあ、誰の声………? ベッドから重たい体を起こして周りを見渡せば、なつのお母さんの後ろから目を真っ赤に腫らしたあおちゃんのお母さんが姿を現した。 そしてなつを見るなり、そっと微笑む。 「菜摘ちゃんが大丈夫なら、一緒に碧のところに行こっか……?」 なつはその言葉にゴクリと生唾を飲み込み、一回だけコクンと頷いた。