「……ヒュー……な、ちゃ……っ」


自分の胸を押さえながら、必死になつの名前を呼ぶあおちゃん。


その顔は、呼吸のできない苦しさに歪んでいた。


「な、ちゃ……っ。大、丈夫だよね……？」

「……え？」

「俺が、いなくなっても……っ、ヒュー……、大丈夫、だよね……っ？」


何を言うのかと思ったら……。


まるで自分はもう死ぬんだと分かっているような言葉を吐くあおちゃんに、涙が溢れそうになった。


……ううん、ダメだよ。なつ。


ここで泣いたら、絶対にダメ。