夏色の約束。~きみと生きた日々~



『本当は、もっとみんなに早く言うべきだったんだと思う。だけどね、怖かったんだ。もし俺が病気だって知ったら、みんなはどう思うんだろうって』


“本当にごめん”って謝るあおちゃんの姿が、とても小さく見えるのはなつの気のせいなのかな。


『俺、バカだよね。みんなが、そんなことで俺から離れていくわけないのに。この島の人たちは、とても温かくて優しくて、家族のように俺に接してくれて。偏見なんて持つ人はいないって、痛いくらい分かってたのに』


あおちゃんは悔しそうに唇を噛んだ。


『……分かってたのに、弱虫だった俺は、結局最後まで言えなかった』


力なく笑うあおちゃんの姿に、痛いくらい胸が締めつけられる。