あおちゃんの温もりに触れた瞬間に溢れ出してきた、たくさんの謝罪の言葉。


そして、脳裏に思い出されたのは、昨日見た君の笑顔。


“また明日”


そう、名残惜しそうに笑ってなつに背を向けた君を見ながら、なつは確かに思ったんだ。


また明日、会えるよね、って。


決して、当たり前のことじゃなかったのに。


あおちゃんと毎日会えることも、顔を見て話ができることも、一緒に隣を歩いて登下校をすることも。


全部全部、当たり前のことなんかじゃなかった。