なつはあおちゃんと出会って、たくさんの幸せをもらった。


数えきれないほどの、たくさんの愛をもらった。


こうしてあおちゃんの隣にいられることも、あおちゃんから好きだと言ってもらえることも、なつにとっては全てが幸せの証。


「なっちゃん、愛してる」


初めて聞いたその言葉に胸がドキッと高鳴ったのと同時に、あおちゃんがなつの唇を見つめた。


いつもは見せない艶っぽい瞳に、なつの心臓はきゅっと鷲掴みにされたようで。


尋常じゃないくらいに鼓動を刻み続ける胸の音を少しでも落ち着かせるように、なつは静かに目を閉じる。