夏色の約束。~きみと生きた日々~



嘘でしょ……?


あおちゃんが、死んじゃうって……?


あと一年で、なつの前からいなくなっちゃうって……?



ふと、大好きな君の笑顔がなつの頭の中を横切った。


「……行かなきゃ」


なつはハッとしてその場に立つと、震える足をなんとか動かして無我夢中で廊下を駆け抜ける。


そしてあおちゃんの病室の前にくると、


「あおちゃん……っ!」


そう叫んで、病室の扉を勢いよく開けた。


「ちょっと菜摘!?そんなに慌ててどうしたの!?」


なつの体を両手で抱き止めてきたお母さんの手を振り払って、なつはあおちゃんのベッドに駆け寄る。


「あ、なっちゃん……?」


恐らく、薬の効果が薄れたのだろう。


あおちゃんは目を覚ましていて、なつを見てやんわり微笑んでくれた。