夏色の約束。~きみと生きた日々~



……っ、ダメだ。


こんなんじゃ、あおちゃんを支えられない。


なつが泣いたら、ダメなのに。


なつは、君が泣ける場所にならなくちゃいけないのに。


どんどん、弱虫になっちゃう。


あおちゃんを好きになるたびに、あおちゃんと同じ時間を過ごすたびに。


なつは、ものすごく弱虫になっちゃうよ。


だってね、いつかは、この幸せがなくなっちゃうかもしれない。


なつは、ひとりぼっちになっちゃうかもしれない。


あおちゃんが生きてる。


そんな当たり前が、跡形もなく消えちゃうかもしれない。


……どうしても、そう思ってしまう。