夏色の約束。~きみと生きた日々~



絶対に、この温もりを失いたくない。


君のことがね、なつは本当に……。


「好き」

「え?」

「大好き」

「……なっちゃん?」

「……好き、なの……っ」


大好き、大好き、大好き。


あおちゃんが、本当に大好きだよ。


「………っく、好き……」


子供のように泣きじゃくりながら、ただ訳も分からず“好き”を繰り返すなつ。


あおちゃんは、そんななつを、大きく包み込んでくれる。


「ねぇ……っ、あおちゃん……」


何度も言うけどね、大好きなの……。


どんな言葉にも変えられないくらいに、あおちゃんのことが好きで仕方ないの。


だから、ねぇ……。


なつの前から、いなくならないでよ。


「生きて……っ」


生きて、なつのそばにいてよ。