もうすっかり日が暮れて、海の向こう側にはギラギラと濃く輝く夕日。
なつとあおちゃんはふたりで肩を寄せ合いながら、何気ない会話を楽しんでいた。
「それにしても、お父さんたち、びっくりしてたね」
「本当だね。なっちゃんのお父さんなんて、腰抜かしてたじゃん」
「ははっ、なつも、それには慌てちゃったよ」
ふたりで付き合ってることをお母さんたちに明かしたあの時、なつたちのお父さんたちはバーベキューの材料の買い出しでいなかった。
だからなつたちは、お父さんたちが大きな買い物袋を抱えて砂浜に帰ってきたあと、もう一度言ったんだ。
“付き合ってる”って。



