夏色の約束。~きみと生きた日々~



それと同じくらい、ううん、それの何十倍も、何百倍も。


君への“好き”を、もっともっと強く知ることができたような気がした。


「なっちゃんのお母さん」


真剣なあおちゃんの声が、なつの耳にまっすぐ届く。


「俺が……」


まるで別人のように凛としたあおちゃんの瞳が、なつを視界に捕らえる。


そしてその瞳がなつからスッと離れたかと思えば、


「俺が20歳になったら、なっちゃんをお嫁さんにください」


君のとてもまっすぐな横顔が、なつの瞳に鮮明に映し出された。


凛々しくて、まぶしくて、それでいてとてもかっこよくて。


あおちゃんの横顔が、だんだんと滲んで歪んでくる。


ああ、なつ、泣いてるんだね。


そう思ったときにはもう遅くて、なつの瞳からはポロポロとたくさんの涙が溢れ出ていた。