「あおちゃん……?大丈夫?」
「違う……!」
「え?」
「付き、合ってる……」
「……へ?」
「俺となっちゃん、5年生のときから、付き合ってるんだ……」
………あお、ちゃん?
なつの頭の中が、今、あおちゃんが放った言葉で埋め尽くされていく。
今、あおちゃん、言ってくれたよね……?
なつと……なつと付き合ってるって、そう言ってくれたよね?
これは……夢? なつは夢を見てるの?
「俺、小さい頃からずっとずっと、なっちゃんが好きだったから」
信じられなくて左手で頬をつねってみるけど、ちゃんと痛みを感じる。
真剣なあおちゃんの顔が、なんだか知らない人のように思えた。
「本当、なの……?」
その声に顔を上げてお母さんたちを真っ正面から見れば、ふたりとも口をポカンと開けて、“信じられない”って顔をしてる。
当たり前だよね。
今まで、そんな素振りは全くなかったんだから。



