夏色の約束。~きみと生きた日々~



手をつないだり、一緒に登下校したり、ふたりで遊んだり。


そんなことは、あおちゃんと付き合う前もしてたもんね。


だからきっと、お母さんたちはなんにも怪しまなかったんだと思う。


……でも、お父さんやお母さんはなつの大切な家族。


あおちゃんのお父さんとお母さんだって、なつにとってはなつの家族と同じくらい大切で。


だからこそ、言ったほうがいいのかな。


なつとあおちゃんが付き合ってることを。


なんて、なつが密かに思い始めたとき。


「……き……ってる、よ」


結衣ちゃんを挟んでなつの隣にいたあおちゃんが、何かを小さく呟いた。


声が本当に小さくて、あまり分からなかったけど。


「え?」


それはあおちゃんのお母さんとなつのお母さんも同じみたいで、あおちゃんが何を言ったのかやっぱり分からなかったみたい。


ふたりは分かりやすく顔をしかめる。


「だから……っ」


必死に絞り出すように言ったあおちゃんの顔は、熱でもあるんじゃないの?ってくらいに真っ赤になっていて。


熱中症になったんじゃないの?


えらいの? 大丈夫?


いろんなことが不安になったなつは、結衣ちゃんごしにそーっとあおちゃんの肩に触れる。