平凡な憂の非日常


ドアを開けるとそこには杉山さんがいた。

(やっぱりな・・・)

「同棲祝いに桃鉄持ってきてやったぞ~」

部屋の空気とまったくの逆で入ってきた杉山さん。

僕ら三人が、立ったまま杉山さんを見ていたので

「あれ?

まさか桃鉄、知らない?

これは、付き合ってる男女がやると

いくらコンピュータを2人入れて、4人でプレイしても

結局はお互いが敵同士になるボードゲームだから

不仲になること間違いなしなんだな。

憂は、こんなヤツとはいえ生物学上はギリギリ女。

一緒に住むなんて生意気なんだな。

これでさっさと別れた方が

お互いの為にいいんだな。

きっと。」

早くも額から汗がにじみ出てきた杉山さんは

部屋の空気を二つの意味で変えた。

「うっさいデブ!

誰が生物学上でギリの女やねん!

アンタは心が狭いからゲームごときでケンカすんねん!

ちゅうか彼女おったことないくせに語んなや!」

リナが玄関に近づいて行って吠えた。