平凡な憂の非日常


「なんて余計なことをしてくれたんですか・・・」

許可なく進んでいた同棲生活準備

大家さんの許可まで取ってあるとは・・・。

怒りを通り越して、あきれたよ。

「善かれと思ってのことだったんだが・・・」

あまりに疲れ果てた僕の姿を見て

渡辺さんにも罪悪感が芽生えたらしい。

(今までわざとやってたんじゃないのか!?

・・・むしろ本気で善かれと思っていた方がタチが悪いか?)

自問自答していると、今度はリナが

「ここしか行くとこなかって・・・・。

ウチからどうしてもってお願いしたんや。

ホンマのホンマに憂が嫌やって言うんやったら

明日にでも出てくわ」

リナらしからぬ言葉。

何なんだろう?

この気持ち?

出てってくれって言うのは簡単だけれど

リナにもう会えなくなると思うと寂しい気もする。

東京にきて独り、ただ生きているだけの僕に

強引に寄生したリナ。

うるさいし、酔うと絡むし、メイク濃いし、あつかましいけど

なぜか憎めない。