「あ、開けてもいい?」


「おう。」


微笑む蓮。


私は、ゆっくりと紙袋を開ける。


中から出てきたプレゼントに顔が綻んだ。


「わぁ〜、カップケーキのイヤリングだぁ!とっても可愛いし、美味しそう!」


まるで本物のカップケーキであるかのように精巧な作り。


思わず見入ってしまう。


「美味しそう、か…。前にも…そう言ってたよな。マカロンのストラップを見た時に。」


「あっ、そう言えばそうだね…。本物そっくりに作られてるから、ついつい…そう言いたくなっちゃうの…。本当、このイヤリング…可愛いなぁ…。」


手に取って、ゆらゆらと揺らす。


イルミネーションの光を浴びてキラキラ輝いているイヤリングを見ていると、蓮が嬉しそうに私の顔を覗き込んできた。