流れる穏やかな時間。


キラキラ輝くツリーを堪能していると、不意に蓮が私の耳元に唇を寄せた。



「実は、俺も…柚に渡したいものがある。」


「えっ…?」


渡したいもの??


瞬きを繰り返すと、蓮は繋いでいる手とは反対側のポケットから小さな紙袋を取り出した。


赤や緑のリボンでラッピングされている袋。


蓮の顔を見ると、柔らかい笑顔が返ってきた。


「柚へのクリスマスプレゼント。受け取ってくれるか?」


「う、うん…もちろん。」


コクコクと頷いて、蓮から紙袋を受け取った。


蓮が私にプレゼントを用意してくれてたなんて…。



いつ、選んでくれたの…?


全然知らなかっただけに、とてもビックリしてしまった。