笑顔を浮かべる柚。


俺は、彼女を引き寄せてギュッと抱き締めた。


「マジでありがと。このマフラー、大切に使わせてもらう。」


「蓮が喜んでくれて嬉しい…。これからツリー見に行くし、早速…使って?外、すごく寒いから…。」


「おう。」


頷いた俺は、柚の頬や唇に何度かキスをした。


まさか、また柚がサプライズプレゼントを用意してるなんて思ってなかった。


見事に驚かされちまったけど、嬉しさでいっぱいだ。


クリスマスに興味の無かった俺が、こんなに喜びや楽しさを感じることになるとは…。


柚の存在が、どれだけ大きいのか…よく分かる。


今まで生きてきた中で、最高のクリスマスだな。


緩んでいた頬が、更に緩むのを感じた。


今度は…俺が柚を驚かせないとな。


公園の、クリスマスツリーの下で。