「んんっ…」


柚の口から甘い声が漏れる。


もっと、その声が聞きたくて深く口付けていく。


「ふあっ、んっ……」


俺の腕の中で、次第に柚の力が抜けていくのが分かった。


やべぇ、止まらなくなりそうだ。


このままソファーに運んで、ゆっくり堪能してぇ。


そう思いながら柚の唇を啄んでいた時…


“ピンポーン”


インターホンの音がキッチンに聞こえてきた。


「ん、蓮っ…誰か来たよ?」


「気にすんな、放っておけ。」


誰が来ようが、今は取り込み中だ。


無視、無視…。


俺は、再び唇を重ねた。