もしも願い続けた思いの果てがこの奇跡を呼んだなら。




少女視点

コンコン

あれ以来特に変わったこともなく日々は過ぎていった。

「アザミ様、お食事のお時間でございます。」

「今、行きます。」

そう私は

アザミ・ラドール

この国一のマフィアの娘。

私に自由はない。


だけどそんな味気ない日々は幕を下ろそうとしていた。




「今日は報告があるんだ。」

父、ラザール・ラドールが口を開く。

「お前に護衛を付ける。シュラ、入れ。」

父の言葉と同時に扉が開いて

入ってきたのは












あの時の殺し屋さんだった。