その場を走り去る



ガラガラ!


教室のドアを乱暴に開く


そこには、いつもの新菜



「...綺羅?」

「...れた」


「え?」


「...フラれたーーー!」


今まで出てこなかったのが
不思議なくらいの量の涙



「えっ、どういうっ...」


まだわかってない新菜に飛び付く


そして子供みたいに泣きじゃくる私を優しく撫でる


「うう~」





クリスマスを2日に控えた


12月22日。




私は彼氏を失った