本気で喜んでる。 そう分かるだけに、あたしも嬉しい。 「あっ、そうだ。 さっき思いついたんだけどさ、あたしの家の鍵、持っといて?」 「何で?」 急に真面目な顔になれるのは、やっぱり琉のすごい所。 「だってーーー今日みたいに閉め出しは嫌でしょう? それに、渡しておいたらあたしがわざわざ開けに行かなくてもいいじゃない」 「うん、そうだね」 あたしはすぐに、合鍵を琉に渡した。