「ーーーかな。とりあえず、開けて?」

少し間が空いてから、琉の声が聞こえる。


「ーーーごめんね」


「ううん、いいよ。借金取りのことは聞いてたから。
それより、早くご飯食べようよ。今日の晩御飯何?」


「あっ、ごめん。まだ作ってない。
簡単なものでよかったら、今から作るけど……」


「いいよ、もちろん。
何でもいいから早く食べたい」



そういう琉の要望にお応えして、できる限り急いでご飯を作る。




「いただきまぁす」


「遅くなってごめんね。
ーーーいただきます」


2人で静かな食事。