愕然として何の行動も起こせないままに、晩御飯の時間が来てしまった。
琉から「今から晩御飯食べにそっち行くね」といつものように電話が来て、やっと、晩御飯の用意をしてなかったことに焦りを感じる。
あたしはいつものように玄関の鍵を開けておいて、その後台所へ駆け込んで何か簡単なものを作ろうと、立ち上がった。
玄関まで行って、ドアに触れる。
すると、いつの間にか帰った、借金を取り立てに来ていた人達の声を思い出す。
「ーーーいやっ!!」
あたしは耳を塞いで玄関にしゃがみ込んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…