ピンポーン、ピンポピンポーンーーー


「おい!!中に誰かいるでしょっ!
早く出て来て下さい!!居留守はだめですよっ」


ビミョーな丁寧語でインターホンを連打する男。

声からして、1人ではなさそうだった。


怖くて、どうしてもインターホンに出れないあたしに、驚きの言葉が聞こえてくる。


「出てこないの!?恥さらしても良いってことですね?
お宅のお父さんね、○百万円まだうちから借りて、返してないですよっ!」



○百万……?

って借金……?


お父さんが…?