"好き"



俺が「よし!」と心の中で、小さくガッツポーズをしたのを見計らったかのように、大橋は言葉を発する。


「ーーーいや、あったな。
俺は天ノ川さんと恋敵になるって言ったろ?だから、天ノ川さんが知ってるかなの家を俺も見てみたかったんだ」


大橋がニヤリ、と笑う。


お前、このタイミングわざとだろ!?


かなが不思議そうに言った。


「どうして、恋敵なら、あたしの家を知っとかなきゃいけないの?」


俺はびっくりして叫ぶ。


「かなを取り合ってるからだろ!??」


「……へぇ、そうなんだ。
でも、あたしの家を知っても楽しくないと思うよ。ねぇ?琉」



ーーー出た。


いつものやつ。






かな、お前猫外れかけてるの分かってるか!?


っていうか、そんなリアクションしにくいことを俺に聞かないでくれっ!