「ほんとに何も無いよ。 ただ今日は金曜日じゃない? 先週のことがあるし、ちょっとって考えちゃうだけ」 琉が頷きながら言った。 「分かった。 じゃ、今日は俺も行くね、病院」 「うん、ありがとう… でも……」 「あっ、俺の親今日も遅いから晩飯頼むな」 暗に遅くなっても大丈夫だって言ってくれてる。 琉のそういうところが好きでもある。 でもやはり、申し訳なく思ってしまうんだ。