"好き"



「ーーーはぁ。これでいい?」


ため息をつきたいのはこっちだ!!という叫びを心に沈め、俺は頷いた。


あの後、かなは恐ろしいことに、バスタオル1枚でリビングまできたのだ。


かな1人だと思っていたのなら、100歩譲って許せるが…


俺の名前を呼びながら!!




俺は慌てて服を着るよう命じた訳。



おかげで、なんかさっさと今日別れ話を振ろうと思っていたのに、できない雰囲気になっちゃったじゃないか。




まさか…わざと、じゃないよな?