「……と、そろそろここら辺で良いだろ?こんなくだらねぇ茶番。
俺、うんざりだわ。やっぱ、お前は俺が思ってた通りのやつだな」


おっどろいた。この人、たぶん面白い!


あたしはこの「大橋」という人物に俄然興味を持った。


「おぉ、猫見破られて笑った。お前、見所あるな」


「そっちこそ!」


あたしは笑って返す。


今まであたしの猫を見破った人、いなかったもんね。