"好き"



「どうした?かな」

かなが驚いて振り向く。

ココの住んでいる家は、いろんな事情により親戚の家らしいこの家はかなり広い。

きっと何喋っていても、2、3mは離れてるし、向こうは騒いでいるから大丈夫かな?と思い、俺はかなに近寄った。


「なんでそんな顔してるんだ?」

「えっ、あたしどんな顔してた?」

「無自覚かよ…
なんかすっごい複雑な顔してたぞ。
大橋をきい達に取られたみたいで嫌なのか?」


冗談混じりで言ったはずなのに、かなはいきなり黙り込んだ。


おいっ!図星か!?




それって、それって……