部屋に入ると、もう仲間は全員揃っていた。


……いつものことだが、全員揃っていても、何かが足りないような気がする。


今日の俺はいつもより気を張っているからか、その違和感が顕著に感じられた。


「おはよう!琉!!」

きいがドアを開いた俺に声をかけた。


「あっ……お、おはよ…」

俺の挨拶は華麗にスルーされた。


「久しぶり、とおはよう!!かなんちゃん、卒業式ぶりだね☆」


「久しぶり、北野さん、月波さん」


おっ、かなのこの笑顔久々に見たっ。


そういや最近はもう、大橋に対してあんま猫被ってないよな。


2人の間に何があったんだろう?