俺はココからのメールを再度見て、はぁ。と軽くため息をついた。


そりゃあ、人と付き合うのはおろか、初対面の人に自分の意見を言えないわ、クラスの人の名前覚える方が珍しいーーーなんていう奴が、こんなメール送ってくるんだから、誰かの指示があるのは分かるけど。



ただの野次馬根性丸出しの奴らに俺、情けな…




黙っているのが断りのサインだと受け取ったようで、かなは「うーん、やっぱりダメだよね…断るね」と言った。


「いや、大橋も連れて行こう」

「ーーーえ?」

「大橋も一緒に行くことになった」


……なんか、すっごい嬉しそうなってないか?

相手は大橋だぞ?


まさか、大橋に好意を寄せ始めて……




俺の心に、凄まじい勢いで暗雲が広がった。