「昨日はごめんね、大橋君」

朝1番にかなは大橋に謝った。


大橋は不思議そうだったが、その内意味が分かったのか、単純に気にかけてもらえたことが嬉しかったのか、ニコニコと嬉しそうに笑っていた。


俺は朝から「大橋に謝る時にいた方が心強いから」というだけの理由で呼び出されたのが、少々不服ではあったのだが。





晴々とした夏の気配のし始めた、そんな朝の、いつもの場所での出来事だった。