"好き"



「うるっせぇ!!わかんないものはわかんないだろっ!?
俺は医者じゃないんだ。そんなの分かるわけないだろっ!!?」


大橋の動きが一瞬止まる。

俺が怒鳴ったことに驚いたか?


「ーーー……ごめん」


大橋は小さな声で謝って、すごすごと俺の後ろを付いてくる。




保健室へ向かう途中に、かなのクラスメートがいたようで
「えっ、永遠(とわ)君!?どうしたの、八草さんと一緒なんて! 」と、
女子から叫び声が上がる。



その声で俺は大橋がクラスの人気者で、かながクラスのはじき者だということを、瞬間にして分かっていた。



『知らぬが花』だな。


かながやっぱり、クラスで生きにくいんだということを再確認してしまった。