黙ったままのあたしに向かって、大橋君は言った。 「と・に・か・く!! 名前呼んでくれたら、数学教えてやるっていうのは変わらないからな」 「〜〜〜〜〜っ!」 どうしたらいいのよっ!! 呼ぼうにも、大橋君の下の名前知らない!! 分かったら、飽きるぐらい呼び続けてやるわっ。 でも、「下の名前なんて言うの?」という、簡単な一言が言えない。 ま、この状況で「簡単」かどうかは分からないけど。 何にせよ、どうしたらいいんだ、今日のテスト!!!