「ねー、彩矢」


2人で並んで歩きながら帰る通学路


私は自分たちの陰を見つめて言った


彩矢は、目でなに?と訴えかけてる


そんな彩矢に私はうん、と一言間を空けて


「私ね。
 野球部のマネージャーになることにした!」


彩矢の方を見ると嬉しそうに笑っていた


「そっかぁ!いいじゃんいいじゃん。
 頑張れよっ」


そういって私の肩をバンバン叩く


「ん。頑張る」


「おう!」


「それとね。」



これも言っておかないとね。



彩矢には。



私は決めたんだ、もう次に前に進もうって。