「じゃ、また学校でな…」


「う、うん……今日はありがとう…!」



精一杯の笑顔を作るけど

意識しすぎて

うまく笑えない………。






「じゃあ、ね…」



ぎくしゃくした、雰囲気のまま

家に入ろうとすると


ガシッと腕を捕まれ


振り向くと、


少し顔が赤い武下くん。






「俺のこと、もう友達だと思わないで
俺は、本気だから…………じゃあなっ!」







それだけいって、


走って帰っていった。