翔鸞が泣いている?



翔鸞が泣くなんて

「栄華、我は待つ。おまえが喋れる日がくるまで」






しょ、ぅ、らん…


そこまで私が大切、なの、か?

そこ、まで…


翔鸞が泣くまで私は翔鸞を苦しめていたのか?




「…しょ……ぅ…ら…‥ん……」

「…ぇ?」

声が出ない


「なん……で…泣い…て……る…の……?」




喉が痛い


「ゴホッ、ゴホゴホ…」


「栄華!大丈夫か?!」



別に大丈夫だし

「栄華、声が…」


また、泣いてるし意味わかんないだけど

「泣、く……な…ょ」

「フッ、見るな」


次は笑ってるし変な翔鸞





…んーどうしよう

でも…別にいいや喜ぶんだろ





チュ




「…」

ハズッ!なんか喋れや

「栄華…」




もういい逃げる

タッタッタッタッタッ


ガシ

え?

「栄華、おいで」

おいでって子供じゃないし


トットットッ



「…」

「ありがとな」


「…」


「も…ぅ……知ら…ん……」





しなほうがよかったな

寝る


「栄華、誕生日おめでと」


「…」

「…ぁり…が……とぅ……」




パサ

「料理食べないのか」

コクン



「そ、わかった。じゃあおやすみ」