はぁ暇だ

あのあと悪魔界に帰ってきた





学校のある日は休んでゴロゴロしてたんだけど


「ゴロゴロしたくない気分」


「…」


「あっ」






学校


行くか、暇だし

制服はいいや、私服で


破けたと言えばいいだろう


翔鸞に言いにいかなくてはならない



翔鸞の部屋は遠いのだ



ホントめんどくさい


えっと、ここを曲がって真っ直ぐ行って左に曲がって真っ直ぐ


「着いた」


トントン


「翔鸞いるか?」

「栄華か、あぁ入れ」

寝ていたのか


まぁそんなことより


「学校行きたいのだが連れてけ」

「笑顔」




またかよ



あのあとから笑顔を無理やりつくらされてる


練習とも言う


「ニィ…」


頬を上にあげて歯をくいしばるだけ

変顔になるだけだ


「はぁ…いいよ」

翔鸞の笑顔は格別だ

今見ても綺麗だ


「ありがと」


それに比べて私は無表情





はぁ…

笑顔になんの意味があ…意味なんてないんだったな


「翔鸞どんな服きて行けばいいか?」

「蓮に用意させよう」


簡単なものでいいのだが