どこなんだ?

わからん

「翔鸞、蓮。あったか?」

「ない」

「ありません」






いま私の家にいる

父さんが手紙に書いてあったラジカセテープをさがしている


はぁ
疲れた

「蓮、お腹すいた」


「かしこまりました」

「冷蔵庫にあるもの全部使えば。腐ってなければだけど」

「はい!ありがとうございます」


二階の私の部屋でも行くか


「蓮、私部屋行くから出来たら呼べよ」


「はい、わかりました」


いつもニコニコしてて疲れないのか



まぁいいや

寝よ


あっ

「翔鸞もくるか?」

「我も疲れたここで寝る」


「あっそ」





ガチャ


埃かぶってるし寝れねぇじゃん

下行こう


そう思い部屋を出ようとしたけど


ふと、足元に目がいった


写真…

それは私の一番の友達だった奴と撮った写真だ…


「はぁあ。なんでこんなのが、あるん…」


言葉が詰まった

その写真にはとても笑顔をしていた自分がうつっていた





ビリッビリッビリッビリッ




私はその写真を破った

するとトントンとドアを叩くおとがした


「はい…」

「栄華様、御食事の準備が出来ました」



蓮だった

「あー、うん行くから」


蓮が降りていった



はぁ嫌なもの見てしまったよ


下行こうか