「その包帯って…怪我?」
「まぁね。でも何回も怪我してるし別に不便じゃないから大丈夫だよ」
「そう?ならいいんだけど…。あんまり無理しちゃダメだよ?」
心配性すぎる唯芭はあたしが何か無理をしているんじゃないか
いつも聞いてくるんだ。
親切で優しいからお姉ちゃんがいるみたいでいつも楽しいんだ♪
「唯芭は術者になるためにまだまだ修行中?」
「うん。でも紗槻みたいにもとから力があるわけじゃないから
なかなかなれないんだよね~」
唯芭の夢は私みたいに術者になること。
だからちょくちょく私にどうやるかを聞きに来るんだ。
「見鬼から術者に転職するのは難しいのかも…」
「唯芭。見鬼は職業じゃないから」
「あ、そっか」
いつも笑いながら登校するのが私たち2人の習慣。
楽しく会話をしながら学校行くのって楽しいしね。

