「鈴ッ!?」


慌てたディフの声。


ガシャン、と床に落ちる皿とフォーク。


そして、ディフの匂い。


目を開けるとディフの腕の中にいた。


私と目が合うと気まずそうに逸らす。


「熱、高いから部屋に運ぶな」


目を逸らしたまま私を抱き上げて部屋に運ぶ。


ベッドに私を寝かすまで、一度もディフと目が合うことはなかった。