「―――、ん………鈴?」


大きな声で呼ばれて私は目を覚ました。


「ん、あ。ディフ、おはよ」


「お前、何でこんなとこに突っ伏して寝てるんだよ。風邪引いたって知らねえよ?」


夜、眠れなくって調べものをしていたらそのまま寝ちゃったのか。


変な姿勢で寝たせいで伸びをした瞬間身体中がバキバキと音をたてる。


「んー。ん?何で起こしてくれたの?」


いつもは私が起き出すまで起きないのに。


「腹減った。鈴が体調悪そうだから昨日は俺、飯食ってねえ」


不満そうに頬を膨らませるディフ。


そうだった。


「ごめん。今から作るからちょっと待って」