「ああ、心は人間だ」


きっぱりとディフは言い切ってくれた。


驚きと嬉しさに固まる私を見てディフはけらけらと楽しそうに笑う。


「お前が言ってた通りだ。心って面白いな」


「……ちょっと、なに心って呼んでるの」


「ん?心がそう呼べってさ」


何。


私がミィと遊んでる間にずいぶん仲良くなったみたいじゃん。


ちょっと妬ける。


「じゃあ、家に帰りましょっか」


「ああ、帰ろう。あのさ、鈴。俺のこと、イルカに乗せてくれるか?」


「勿論。ちょっと待ってね、今呼ぶから」


「よっしゃ!一回乗りたかったんだ」


無邪気に笑うディフはとても幼く見えた。